3歳1ヶ月と8ヶ月の子供がいるママさんのお悩みです。
2人ともほぼ予定通りの出産だったのですが2100g台の出生体重児でした。「へその緒の長さも普通の人の半分ぐらいだ」と先生に言われました。妊娠中はつわりがきつかったくらいで、その他特に異常はありませんでした。
気になるところは、私に先天性心臓病があるくらいなのですが、子供の小ささと何かやりがあるのでしょうか。それとも、他に原因があるのでしょうか。主人も私も小柄なので先生は体質だろうとおっしゃっていましたが、本当にそれだけなのか心配ですという相談です。
なぜ体重が軽く生まれる頻度
出生時の体重には個人差がありますが、周産期学では在胎期間の長短にかかわらず、出生体重2500g未満の赤ちゃんを低出生体重児と呼びます。頻度は約7.5%です。
さらにこのママさんのように早産ではないのに体重が少ない場合、light-for-date (在胎週数比較して体重が軽いの意味)と呼びます。
低出生体重児の原因
この原因として、遺伝素因、母親の体格、妊娠高血圧症候群、チアノーゼ性心疾患、腎疾患、アルコール、タバコ摂取、子宮内感染、臍帯や胎盤の異常などが知られています。
先天性心臓病の詳しい状況がわからないため、はっきりとは申しあげられませんが、2人のお子さんともとのことですので、遺伝素因、母体の体格に加え、心臓の状態の影響があるかもしれません。
出生時の体重が少ない場合の影響
出生時の体重が少ない場合、分娩時に仮死になりやすい、出生直後に低血糖になる可能性があるなど、分娩時の管理に注意が必要です。
2000g以上であれば、その時期を無事に過ぎ、他に異常がなければ無事に育つことが多いので、あまり心配なさる必要はないと思われます。ママさんのように、心臓の状況についてはきちんと 定期的に検査をお受けになることが必要と思われます。