タバコはやせると思っている人はいませんか?実はタバコの成分により内臓脂肪を増やしてしまうのです。
今回は『タバコが内臓脂肪を増やしてしまい太る理由』を紹介します。

タバコには化学物質が数千も
タバコには数千もの化学物質が含まれていて、生活習慣病のリスクを上昇させてしまい、肺がんになってしまう可能性もあります。
そして体重を気にしている人にとっても悪影響を与えてしまいます。
タバコの本数が増えるほど太る
報告によると人間ドック受診者で喫煙者の「内臓脂肪面積や皮下脂肪などの面積」の関係を調べたところ、非喫煙者に比べて内臓脂肪が付きやすく、しかもタバコを吸う本数が多ければ多いほど内臓脂肪がつきやすいことがわかりました。

タバコを吸うと脂肪が増える理由は?
ここではタバコを吸うと体重が増える理由を紹介します。
①ニコチンで「内臓脂肪」が増える
タバコに含まれるニコチンが体内に入ると交感神経を刺激して胃時事的に代謝を上げます。しかし長い目で見ると「インスリン抵抗性」を引き起こします。
インスリン抵抗性とは血糖がうまくエネルギーとして分解されず、余分な糖が脂肪になり体についてしまうのです。善玉ホルモン(アディポネクチン)の分泌低下、コルチゾール(ストレスホルモン)の増加によっても脂肪が付きます。
その中でも「内臓脂肪が一番つきやすい」傾向があります。

②カテコールアミンというホルモンの分泌
カテコールアミンというホルモンは副腎髄質や交感神経から分泌されるホルモンで、神経伝達物質の総称です。
ストレスや興奮に反応して分泌されるホルモンの総称です。この物質はニコチンが体内に入ると多く分泌されます。このホルモンは「中性脂肪の合成を促進」する作用があるのです。
カテコールアミンの代表3つ
1:アドレナリン(エピネフリン)
2:ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
3:ドーパミン
③血管収縮で血流が悪くなる
ニコチンは体内に入ると交感神経を刺激し、カテコールアミンが放出されます。②でお話ししたほかにこのホルモンは血管を収縮させる作用を持っています。
これにより血管内が狭くなり血流が悪くなります。血流が悪くなると酸素や栄養素の供給が十分に機能しないため代謝が悪くなり、脂肪がつきやすくなります。
④活性酸素で脂肪が増える
タバコを吸うと活性酸素が大量に発生します。活性酸素は慢性的な炎症を引き起こし、脂肪細胞が増殖しやすい環境になります。
研究によって炎症を起こすと、特にお腹周りに脂肪がついてしまう環境になるのがわかっています。

⑤ホルモンバランスの乱れ
タバコを吸うと善玉ホルモンのアディポネクチンが減少します。「アディポネクチン(Adiponectin)」は脂肪細胞から分泌される“善玉ホルモン”で、脂肪の蓄積を抑え、糖や脂質の代謝を改善する重要な役割を持っています。
脂肪が「分解されにくく」「蓄積されやすい」状態になるため、特に内臓脂肪がつきやすい環境になってしまいます。
⑥喫煙で食欲増進

タバコを吸うと味覚が落ち食欲を抑制しますが、そのあとに反動で味覚が回復し食欲が促進されます。食べ物がおいしく感じられ食べ過ぎてしまう傾向があります。
さらに炭水化物の摂取量が増える傾向になります。胃腸の動きもよくなり栄養素が効率よく吸収されて脂肪がついてしまうのですね。
