逆流性食道炎|胸焼けやゲップが多い?|原因と改善方法とは?

こんな症状はありませんか?胸焼けやゲップが多い、酸っぱい液が口まで上がってくる…そんな症状がある人は逆流性食道炎かもしれません。
今回は『内臓脂肪が逆流性食道炎になる理由』を紹介します。その他、ひどくなると胃がんの原因にもなる可能性がありますので予防方法なども紹介します。

逆流性食道炎

逆流性食道炎の症状とは

食後に食べたものや胃酸が逆流し食道の粘膜を傷つけ炎症を起こすのが逆流性食道炎です。

こんな症状ありませんか?

胃もたれやゲップ

・胸焼け
・胃もたれ
・頻繁にゲップ
・喉のいがいが
・喉の奥が焼ける感じ
・呑酸
(酸っぱい液を感じる)(苦い液を感じる)
・上副部痛
・食欲不振
・原因不明の咳
・朝の喉のかすれ
・嚥下障害(飲み込みにくい)

※上記には個人差があり胸焼けがほぼない「非定型型」もあります。

胃もたれ

逆流性食道炎の生活習慣をチェック

ここでは逆流性食道炎のチェックを原因の項目別で紹介します。

●食事での習慣

▢脂っこいものを多く食べる
▢お菓子を頻繁に食べる
▢ケーキやチョコが好き
▢コーヒーや紅茶を多き飲む
▢アルコール、炭酸飲料が好き
▢夜の遅い時間にご飯を食べる
▢辛い物酸味がある物が好き
▢早食い、嚙まずに食べる

脂っこい食べ物

●生活での習慣

▢食後すぐに横に寝る
▢猫背で胃を圧迫している
▢内臓脂肪が多い
▢重い物を頻繁に持つ
▢運動不足でお腹に脂肪

食後横になる

●健康、体質によるもの

▢肥満体型である
▢妊娠や産後で腹圧が高い
▢便秘で腹圧が高い
▢自律神経のバランスが悪い
▢睡眠不足やストレス

・0〜3個 …逆流性食道炎リスクは低いが意識
・4〜6個 …生活習慣を少しずつ改善し注意
・7個以上 …注意!酷い症状があれば病院へ

妊娠中の胃もたれ

逆流性食道炎の原因

逆流性食道炎と言っても様々な原因があるので紹介します。

1:下部食道括約筋の筋力低下

食道と胃の狭いつなぎ目には下部食道括約筋という筋肉があります。食べ物を飲み込んで食べ物が食道を通るとき以外は食道を閉めています。

部食道括約筋は胃の内容物や胃液が逆流しないように下がコントロールしています。しかし加齢により下部食道括約筋の筋力が低下すると逆流が起こりやすくなります。

2:内臓脂肪は逆流性食道炎に

●①肥満による内臓脂肪によるもの
肥満によって内臓脂肪が増えると胃が押し上げられ腹圧が高くなります。胃と食道の間にある下部食道括約筋が緩みやすくなり、胃の中の内容物や胃酸が逆流しやすくなります。同様に妊娠中もこのような状況に陥ります。

●②脂肪はホルモンバランスを崩す
肥満により脂肪が増えるとホルモンの分泌のバランスが崩れます。そして炎症を抑える機能も低下します。生活習慣で高脂肪食や過食習慣もプラスされると下部食道括約筋が緩むことが増え、内容物や胃酸の逆流が起こります。

●③食べ物の種類によっても影響
・脂っこい食べ物
・甘いチョコレート
・辛い刺激物
・酸っぱい食べ物
・カフェインや炭酸
・アルコール
・玉ねぎ
・ニンニク
・ペパーミント
・脂肪分の多い牛乳

※これらは本人の体質により逆流になるものとならないものがあります。

●④肥満による合併症

前回は『肥満と睡眠時無呼吸症候群』を紹介しましたが、肥満が原因ですね。また、糖尿病も肥満が原因です。

それらの肥満が原因の病気は、胃酸の分泌量や消化の機能にも悪影響をもたらし、逆流性食道炎の症状を悪化させる可能性があります。

●⑤食道裂孔ヘルニアによるもの

食道裂孔ヘルニアの種類は2種類で、肥満や高齢者、妊娠中の女性に多く発症します。胃の一部が横隔膜の食道裂孔(食道が貫通する穴)が裂孔か胸腔に飛び出てしまう症状です。

A:滑脱型(一番多い)
胃の噴門部(食道と胃のつなぎ目)が裂孔から胸腔にずれるタイプで食道裂孔ヘルニアの90%以上がこのタイプです

B:傍食道型
食道と胃のつなぎ目は正常の位置にありますが、胃の一部が裂孔から飛び出すタイプです。ねじれや絞扼の危険があり、緊急手術が必要なこともありますので注意。

逆流しやすい組み合わせ

・過食+脂っこい物さ+横に寝る
・肥満、妊娠+下部食道括約筋低下
・長期の喫煙+飲酒で粘膜低下

逆流性食道炎の予防方法

1:食事の生活の改善

・脂っこいものを控える
・アルコールや炭酸飲料を控える
・早食いをやめてよく噛む
・腹八分目にする
・寝る前の2,3時間前は飲食しない
・コーヒー紅茶を控える
・チョコや甘い物は控える
・辛い物は控える
・酸味がある物は控える

2:生活習慣の改善

・肥満にならないようにする
・姿勢や猫背で胃を圧迫しない
・喫煙者は禁煙する
・食後3時間以内は横にならない
・上半身を少し高くして寝る
・腹部を圧迫しない服装
・胃酸を抑える薬を服用

食後すぐ横にならない

3:メンタルを健康に

・ストレスを溜めないようにする
・質のいい睡眠を心がける
・適度な運動を習慣に

※胃酸を減らすだけでなく胃酸が逆流しない工夫が大切です。

逆流性食道炎は食道がんになる可能性に

食道がんに

たかが胸焼けや、ゲップといっても軽視してはいけません。逆流性食道炎が慢性的になれば食道がんになってします可能性があります。

内臓脂肪が増えると慢性的に胃酸が逆流します。そのことにより食道の粘膜が食道がんになりやすい状態になってしまいます。放置しないように心がけましょう。

食道がん

胃酸分泌抑制剤で胃がんの可能性に

胃酸分泌抑制剤(特にプロトンポンプ阻害薬:PPI)と胃がんの関係が報告されています。プロトンポンプ阻害薬などを長期服用すると胃の中が低酸症になるそうです。

胃粘膜の炎症や胃の委縮が進行し、胃がんになるリスクが高まります。また、最近の異常異常増殖により、通常は殺菌できる菌が増えると発がん性物質(ニトロソアミンなど)が発生する可能性があるといわれています。
長期の服用はよく医師と相談しながら服用しましょう。

胃がん

逆流性食道炎のまとめ

・肥満 → 腹圧増加+括約筋機能低下 → 胃酸逆流増加 という流れで逆流性食道炎のリスクが高まります
・内臓脂肪が多いとリスクが高まる
・下部食道括約筋の筋力低下でもなる
・食生活を気を付ける
・生活習慣を見直す
・メンタルを健康に
・胃酸を抑える薬は慎重に

ダイエットの記事一覧はこちらから
イーバランス整体院院長

『資格:整体師』
整体師歴26年
〈略歴〉
1998年3月 ナショナル整体学院卒業
1988年4月 天祖鍼灸整骨院勤務
2000年6月 オアシス整体院勤務
2010年1月 ラクシア整体院勤務
2013年6月 イーバランス整体院開院
現在に至る
志木駅東口イーバランス整体院は骨盤矯正や骨格矯正で腰痛や肩こりを改善します。特に産後の骨盤矯正は好評です。

『皆様の症状を親身に考え心を込めて整体や骨盤矯正を致します』お気軽にご相談下さい。

関連記事

最近の記事
  1. 逆流性食道炎|胸焼けやゲップが多い?|原因と改善方法とは?

  2. 肥満で脂肪が多いと睡眠時無呼吸症候群に|原因とチェック方法

  3. お腹の脂肪で腰痛、股関節痛、膝関節痛になりやすい理由

  4. 内臓脂肪は糖尿病の原因に|痩せている人の隠れ糖尿病にも注意

  5. 内臓脂肪が慢性炎症や血管を傷つけ大きな病気のリスクの原因にも

  6. 開店情報『道の駅三芳』三芳町のどこにいつOPENする?大きさは?

  7. お酒の種類で太り方がちがう!内臓脂肪が増える4つの原因を紹介

  8. 皮下脂肪は女性、内臓脂肪は男性が付きやすい原因や理由とは?

  9. デスクワークで上半身が歪むと?|ストレートネックの原因にも

  10. サルコペニアって知ってます?内臓脂肪が筋肉を減らす理由

カテゴリー一覧
過去の投稿
PAGE TOP