「下がり鎖骨」には要注意です。放置すると腕の神経にダメージを与え、胸郭出口症候群という症状が出てきます。
また、手も冷えにもつながり多くの女性に症状が出る可能性があります。
今回は肩甲骨と鎖骨の位置の関係性と、その歪みによる症状を紹介していきます。
正しい鎖骨の位置とは
肩甲骨の位置が適正かどうかは、体の前面からもチェックできます。そのポイントは鎖骨の位置です。
鎖骨は首の中央部分から肩に向かってついている一対の骨ですが、通常左右の骨は「逆ハの字の型」をしています。肩に向かって「15度」の角度で上がっているのが良い状態です。
ところが、角度が15度に満たないケースが、特に女性に見られます。ひどい場合には、ほぼ水平になっていることもあります。
なぜ鎖骨の位置が下がるのか?
これは筋力の弱い女性によく見られる兆候です。胸の重さに負けて、肩が下がる=肩甲骨の位置が下がり、その影響で鎖骨も下がるのです。
鎖骨が下がるとどうなってしまう?
鎖骨が下がれば、鎖骨の下の第1肋骨との間が狭まります。この隙間には血管や神経が通っていますが、間が狭まり過ぎると、血管や神経が圧迫され、血流の低下による冷えや、神経の痛みや痺れが腕に走るといった症状が起こります。
これを「胸郭出口症候群」といいます。肩を上げ下げして、血行促進と筋力アップを図ることが何よりの予防策です。
習慣化すれば肩甲骨の位置も徐々に正常な位置に戻り鎖骨も逆ハの字型の「15度」近くまで戻るでしょう。