温活⑥|冷え性を食事で効果的に改善する7つの方法を紹介

しらない間についてしまった食習慣は、案外少し気をつけるだけで改善できるものです。ここで紹介する冷えによって滞った血流をアップする7つの方法を、ぜひ実践してみてください。

血流アップで冷え改善

冷える食習慣は意外なところに潜んでいる

靴下は2枚履き、暖かいインナーも着ているし、腹巻だってしている。いつも暖かい服装をしているのに血流が悪くて冷えてしまう…。

そんな人は、もしかしたら食生活に問題があるのかも知れません。

例えば、甘いものをよく食べる、ビールをたくさん飲む、1年中毎日野菜を食べる、朝食を食べない…。

どれも珍しい事ではありませんが、それが全て血流を妨げる原因なのです。怖いのはその習慣性なのです!

言い換えれば、毎日の食生活による血流悪化の習慣がついているのだから、どんなに暖かい服装で外をガードしようが、肝心の体を中から冷やしてしまっているのです。

ここでは、悪い習慣を改善し、冷えによる血流アップの習慣に変えるべく、7つの方法を紹介します。どれも特別な準備は必要はありません。普段の生活ですぐに実践できるので、気になることから始めてみましょう。

血液を知りましょう!血液不足は血行不良の原因

血流改善の前に貧血を解消しておきましょう。血液の40%を占める「赤血球」とその構成成分「ヘモグロビン」が不足すると、血液不足=貧血をおこします。

貧血を予防するには、合成に欠かせない鉄分を十分に摂り、ヘモグロビン合成に必要な葉酸、ビタミンB12を合わせてとることが大切です。

「鉄分、葉酸、ビタミンB12」は血液づくりに欠かせません。鉄分は吸収率が低いのでビタミンC、タンパク質を主所に摂取すると良いでしょう。

冷え性改善7つの方法とは

血流アップに効く食の知恵とは?冷える食生活を改め、内臓を温めるのが先決です。

①内臓の冷えは代謝の低下の原因

肝臓が冷えると代謝が低下し熱を生む力が低下します。血液は体重の約8%しかありません。体の全ての組織に栄養を補充するなどの重役を担っていながらも、この量で担っているのには肝臓、腎臓の働きが大きく関わっています。

血液が心臓を出て戻るまでに20秒から30秒です…。この間に各組織に栄養を渡して、肝臓で補充、老廃物は腎臓へリリースして新たに生まれ変わっています。

いかに肝臓、腎臓が働き者かわかるでしょう。この肝臓が弱ってしまうと、どうなるんでしょうか?

代謝が低下し、熱の生産力が低下し、体が冷え、血流が悪化してしまいます。また、肝臓機能が低下すると、隣にある腎臓の機能が低下してしまいます。血液の老廃物処理が低下し、血流だけでなく血液の健康にも悪影響を及ぼしてしまいます。まずは、肝臓をいたわり機能を強化することが大切です。

●肝機能が血流を上げる仕組みは
肝機能UP⇒
代謝UP⇒
腎機能UP⇒
血液が浄化され血流がUP

●肝機能が低下する原因とは?
1:冷えによる代謝の低下
2:アルコールによる酷使
3:代謝に必要なビタミンB群の不足

●肝臓の機能を改善させる食材や成分は?

冷え性の人、無理なダイエットをしてる人、筋肉量が少ない人は代謝が低下しているため、肝臓にも負担がかかりやすいです。まずは、代謝を上げることが先決です。肝機能を強化することで代謝が上がると、腎機能も改善されます。血液が浄化されて、流れやすくなるので、改善していきましょう。

タウリンの食材
ビタミンB群食材

②朝食抜きは冷える!朝の体温UPにはタンパク質

1日の体温は早朝が最も低く、朝食後に上昇を始めます。つまり、朝食は体温上昇のスイッチの役目を果たしているのです。

体温を上げる朝食の基本は、「糖質+タンパク質」です。身体の司令塔である脳の栄養源、「糖質」と体温上昇と体づくりに欠かせない「タンパク質」を合わせて摂ることで、朝の体温は格段に上がります。

おすすめのタンパク源は、アミノ酸です!その食材とは、バランスが良く完全栄養食品といわれる「卵」です。チーズ、ハム、ホットミルクなども朝のメニューとしては摂取しやすいです。食パン、梅干しおにぎりだけといった「糖質」オンリーの朝食はもう卒業した方がいいでしょう。

朝にこそタンパク質を摂取して、体温アップを目指しましょう。

●朝に時間がなく、手抜きをしたい方におすすめなのは、なんといっても「卵かけご飯」です。納豆、チーズ、ハムなどを合わせれば、タンパク質も簡単に強化できますので、ぜひ実践してみてください。

卵かけごはん、納豆ごはん

③砂糖は体を冷やします!黒砂糖が○

甘いものが好きな人はビタミンB群不足にも注意しましょう。最近よく耳にする「血糖」とは血液中の糖のことです。血糖は必要に応じて体の各組織に取り込まれて、エネルギー化されます。その際、体温が上昇し、血流アップに作用するのですが、糖の性質によっては逆効果にもなってしまいます。

その代表が「白砂糖」なのです!血糖を急激に上げる白砂糖は体温が上昇するため、その反動で体は、冷やそうとしてしまいます。その点、「黒砂糖」はミネラルが多く、血糖値が上昇しないのです。

体温を上げる作用もあると言われているので、冷えに悩む方の改善方法としては「黒砂糖」を摂取した方が、「白砂糖」よりはいいでしょう。また、糖質の代謝にはビタミンB1、B2が不可欠です。不足すると、代謝が滞るので甘いものが好きな人は意識して黒砂糖を取りましょう。

●ビタミンB2を多く含む食材を取るのは、代謝を上げる基本です。鮭、枝豆、糠漬けの他、豚肉、うなぎ、卵などを積極的に摂ると冷え性改善の近道です。

ビタミンB2を多く含む食材

④水分補給は体温が基本です|熱過ぎも冷えの原因に

水の飲み過ぎはNGです。体温程度のお水を少しずつ飲みましょう!体が冷えた時、熱い飲み物で温まろうとするのは、ごく当たり前です。

しかし、意外なことに、これが逆効果になってしまうことがあります。体は急激な変化を嫌います。熱い飲み物で体が一気に温まると、冷やそうとするのです。

逆に、冷たい飲み物は、急激に体を冷やすため、温めようとして、一時的に代謝が上がりますが、一度にたくさん飲んだり、継続して飲み続けることで、内臓が冷えて温める力が衰えてしまいます。

できるだけ冷たいものや熱いものは控え、体温ぐらいの温度で飲むのがベストです。また飲み物の性質によって体を温める飲み物も冷やす飲み物もあります。その飲み物を下に紹介していますので、参考にしてください。

●体を温める飲み物とは?
ほうじ茶、紅茶、ウーロン茶、鉄観音茶、プーアル茶、生姜茶、そば茶、白湯

体を温める飲み物

蕎麦にはルチンという血流を促進する成分が含まれます。お茶でもその効果は期待できます。

●体を冷やす飲み物とは? 

緑茶、コーヒー、冷たい水

⑤冷えないお酒の飲み方を知れば血行促進

冷えないお酒を選んで、適量を飲むのは良いことです。アルコールには血流を良くする働きがあります。

極寒のロシアでは、アルコール度数の高いウォッカ、アイルランドでは、ウイスキーを飲んで寒さをしのぐというのも、理にかなっています。

ですが、飲み方を間違えると冷えの元で、冷え症を促進してしまう可能性があります。 血流の促進に効果的な飲み方を知っておくことが大切です。

基本的に冷たいお酒はNGです。少しならいいですが、たくさん飲むと内臓が冷え代謝がダウンしてしまいます。また、甘いカクテルなども控えた方が良いでしょう。

冷たさだけではなく、糖質によってさらに体が冷えてしまいます。日本酒、赤ワインなど温める力のあるお酒もありますが、肝機能の低下は冷えの元です。くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。

●体を温めるお酒とは?

日本酒(特に熱燗)赤ワイン、紹興酒など

体を温めるには、日本酒の熱燗、赤ワイン、紹興酒は特に良いでしょう。シナモンなどのスパイスを入れたホットワインは寒い夜におすすめです。

日本酒(特に熱燗)赤ワイン、紹興酒

●体を冷やすお酒とは?

水割り、ロック、ビール、カクテルなど… 

⑥夏野菜には要注意|特徴を知ろう

体を冷やす夏野菜には、温め食材をプラスしましょう。野菜には旬があり、本来私たちの体と密接に関係します。

例えば、春は冬の間に溜まったものをデトックスする「山菜」…。夏は体を冷やす「夏野菜」…。冬は血流を良くし、体を温める「ねぎや根菜類」…が旬を迎えます。

しかし、今や冬でもトマトやキュウリ、ゴーヤまで夏の野菜が店頭に並んでいます。これが冷えの落とし穴です。例えば暑いはずの夏なのに、冷房がキンキンに効いた部屋に一日中いませんか?そんな状態で夏野菜を毎日食べたり、冬に夏野菜の冷たいサラダを毎日食べていたら当然、体が冷えてしまいます。

体を冷やす野菜は冷たい状態で食べるのを控え、加熱したり、しょうがや唐辛子と合わせて摂取するなどした方がよいでしょう。こうした一工夫で、冷えメニューがグーンと改善されます。

●血行を促進し、体を温めるのを助ける冬野菜

ほうれん草には血流を良くするビタミンEが豊富です。小松菜、ニラやネギの香り成分も血流促進に働きかけます。根菜は体を温める成分はありませんが、食材を煮込むことの温かいメニューで内臓をじっくり温めるのに最適な冬野菜です。

体を温めるのを助ける冬野菜

●体を冷やしてしまう夏野菜とは?

トマト、ナス、キュウリなど、水分が多い夏野菜には体を冷やす働きがあります。外で活動して体が火照った時には効果的ですが、冷房で体の冷えた体には悲しいことに、おすすめできません。

体を冷やしてしまう夏野菜

●血流アップ素材と組み合わせて冷えないメニューに変えましょう

焼きなすにしょうが、冷や奴にしょうがとネギ…。まさに定番の組み合わせですが、実はこれこそが体を冷やさない食材の組み合わせのお手本です。暑い夏といえば体を冷やすのは良くないという先人たちの知恵のおかげです。

⑦冷えた日にはスープ飲みましょう!

栄養素を無駄なく摂れるスープは、血流アップの最強料理です。スープの中には色々な食材が入っていて、時間や季節に問わず冷えを改善するためには、とてもよい摂取の仕方です。

ゆっくりと内臓を温めることで代謝が上がり、血流が上がるばかりか、血流促進に働く食材を使うことでさらに温める力がアップします。しかもスープに溶けだした栄養素まで余すことなく摂ることができるため、血流アップにはとても効果がいいのです。

ここでは、おすすめの3つのスープを紹介します。季節を問わず。冷えた日の定番メニューに.、冷え改善に是非お役立てください。

鶏肉とブロッコリーの丸ごとにんにくスープ

丸ごとのニンニクがホクホク!体を温めるタンパク質補給にもなり、冷え改善につながります

鶏肉とブロッコリーの丸ごとにんにくスープ

【材料】(2人分)

手羽先…4本
ブロッコリー…1株
にんにく…4片
コンソメ…1個
塩、黒胡椒…適量
オリーブオイル…適量

【作り方】

1:ブロッコリーは小房に分け、手羽先に塩、コショウをします。

2:鍋に水4カップ、コンソメ、ニンニクを入れて中火にかけます。煮立ったら手羽先を加え、アクを取りながら4〜5分煮ます。

3:ブロッコリーを加えて、10から15分煮ます。塩、コショウで味を調え、仕上げにオリーブオイルを回し入れましょう。

ネギと豆腐のピリ辛しょうが味噌スープ

ショウガ味噌にラー油を効かせたたっぷりネギの最強味噌汁

ネギと豆腐のピリ辛しょうが味噌スープ

【材料】(2人分)

長ネギ…1本
豆腐…4分の1丁
ショウガ…2片
醬油…小さじ1
和風かつおだし(顆粒)…小さじ1
味噌…大さじ2・2分の1
ごま油…小さじ1
ラー油…適量

【作り方】

1:長ネギは5センチの細切り、ショウガは1片を千切り、もう1片を皮ごとすりおろします。豆腐は食べやすい大きさに切りましょう。

2:鍋にごま油を入れて中火で熱し、千切りショウガ、長ネギを炒めます。しんなりしてきたら、しょうゆを加えてさっと炒めて味を絡ませます。

3:水3カップ、かつおだしを加え、煮立ってきたら豆腐を入れ、味噌を溶き入れます。仕上げに、おろしショウガを加え、ラー油を回し入れます。

ニラとえのきの梅たまごスープ

ニラ&梅のパワーで足先までほんわり温まるスープです

ニラとえのきの梅たまごスープ

【材料】(2人分)

ニラ…1/2束
エノキ…100g
たまご…1個
梅干し…2個
和風かつおだし(顆粒)…小さじ1
塩…適量

【作り方】

1:ニラ、えのきは1cmに切ります。梅干しは種を取って少しつぶします。

2:鍋に水3カップを入れて、沸騰したら中火にし、かつおだし、梅干、ニラ、えのきを、再び煮立ってきたら溶き卵を入れます。ふんわりと固まったら塩で味を整えましょう。

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イーバランス整体院院長

『資格:整体師』
整体師歴26年
〈略歴〉
1998年3月 ナショナル整体学院卒業
1988年4月 天祖鍼灸整骨院勤務
2000年6月 オアシス整体院勤務
2010年1月 ラクシア整体院勤務
2013年6月 イーバランス整体院開院
現在に至る
志木駅東口イーバランス整体院は骨盤矯正や骨格矯正で腰痛や肩こりを改善します。特に産後の骨盤矯正は好評です。

『皆様の症状を親身に考え心を込めて整体や骨盤矯正を致します』お気軽にご相談下さい。

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