体の歪みや痛みを根本から改善するお手伝いをしているイーバランス整体院です。
当院に来られるお客様から、よくこんなご相談をいただきます。
「慢性的な肩こりや腰痛が、マッサージをしてもすぐ戻ってしまう」
「いつも体が重だるく、寝ても疲れが取れない」
「夕方になると足がパンパンにむくんでツラい」
「頭痛が頻繁に起きて、薬が手放せない」
実は、こういったお悩みを抱えている方のカウンセリングをしていて、ほぼ共通して当てはまる「ある習慣の欠如」があります。
それが「適切な水分補給ができていないこと」です。
「えっ、肩こりや腰痛と水分補給に何の関係があるの?」と驚かれるかもしれません。
しかし、私たち整体師から見ると、「水分不足の体=自らコリや痛みを作り出している体」と言っても過言ではないです。

どれだけ素晴らしい整体の施術を受けても、体中の水分が不足していれば、筋肉はほぐれず、骨盤や骨格のバランスも安定していきません。
そこで今回は、プロの整体師の視点から、
「なぜ水分補給が体のケアにおいて極めて重要なのか」「水が不足すると体の中で何が起きるのか」「今日からできる正しい水の飲み方」について徹底的に詳しく解説していきます。
水分補給の大切さを知れば、今すぐお水を飲みたくなるはずです。
①なぜ整体師が「水分補給」を勧めるのか?

施術が終わった後、お客様に「今日はしっかりお水を飲んで、ゆっくり休んでくださいね」とお伝えすると、「お茶じゃダメですか?」「コーヒーでも水分ですよね?」と質問されることがよくあります。
なぜ私たちが「お茶やコーヒーではなく『お水』を飲んでください」と強くお伝えするのか…その理由は人間の体の構造にあります。
体の約60%は「水」でできている

ご存知の方も多いと思いますが、成人の体の約60%は水分で構成されています。また赤ちゃんは約80%、高齢になると約50%まで減少してしまいます。身体には水分が物凄く大切で血液やリンパ液では酸素や栄養を運搬し、老廃物を回収する役割をしていたり、筋肉では約75%が水分でできています。
水分は柔軟性を保つ役割を、関節(軟骨・滑液)内ではクッションの役割を果たし、関節のスムーズな動きをサポートをしてくれます。また、脳や神経でも情報伝達をスムーズに行うために水はとても重要な役割をしています。
つまり、私たちの体は「水という媒体」があって初めて正常に機能する巨大なネットワークとなっているのです。車で例えるならガソリンだけでなく、エンジンオイルや冷却水が満たされている状態です。
水分が不足している体は、冷却水が干上がった状態で無理やりアクセルを踏み続けている車と同じくらい悪くてなってしまいます。
これでは、いつ壊れてもおかしくないのです。
②水分不足が招く「体の不調」のメカニズム

では、体内の水分が不足すると、具体的に私たちの筋肉や骨格にはどのようなトラブルが起きるのでしょうか?
整体の現場でよく見られる4つのメカニズムをお話ししていきます。
A:筋肉が「干し肉」のように硬くなる
筋肉の約75%は水でできています。
十分な水分が含まれている健康な筋肉は柔軟性があり伸縮性に富んだ「生肉」のような状態です。しかし、水分が不足すると筋肉から潤いが失われ、まるでカチカチに乾燥した「干し肉」や「ビーフジャーキー」のような状態になります。
柔軟性を失った筋肉は、少し動かしただけでも傷つきやすく、緊張状態(コリ)が抜けなくなります。これが、慢性的な肩こりや首コリ、腰痛の大きな原因になります。
B:筋膜が癒着し、体が歪む
最近、美容や健康業界で話題の「筋膜」ですが、これは筋肉や内臓を包み込んでいる全身のタイツのような膜のことです。筋膜がスムーズに滑ることで、私たちは体を自由に動かすことができます。
そしてこの筋膜のスベリを良くしている主成分こそが「水」なのです。
体内の水分が不足すると、筋膜どうしが乾いた接着剤のようにドロドロになり、筋肉に張り付いて癒着してしまいます。筋膜が癒着すると、体の一部が引っ張られ姿勢が崩れ、骨盤や脊柱の歪みへと繋がります。
C:関節のクッションが減り膝や腰が痛む
骨と骨の間には「軟骨」があり、関節の動きを滑らかにする「関節液(滑液)」が存在します。
これらの大部分が水分です。
例えば、背骨の骨と骨の間にある「椎間板」は、約80%が水分でできたクッションになっており、水分が不足すると椎間板が薄くなりクッション性が低下します。
その結果、背骨や腰にかかる負担が倍増し、腰痛、ヘルニア、ギックリ腰を引き起こしやすくなってしまいます。「朝起きたときに腰が痛い」という方は、寝ている間に汗をかいて水分が抜け、椎間板のクッション性が失われていることが原因になります。
D:血液がドロドロになり、老廃物が溜まる
筋肉を動かすと、代謝産物として「乳酸」や「老廃物」が発生します。通常であればこれらは血液やリンパ液に乗って体外へ排出されます。
しかし、水分が足りないと血液がドロドロになり、巡りが悪くなってしまいます。
すると老廃物が筋肉内に留まり続け、それが神経を刺激して「痛み」や「重だるさ」を引き起こします。
水分不足 ➔
血液ドロドロ ➔
老廃物が溜まる ➔
筋肉が固まる ➔
さらに血行が悪くなる
この「悪循環」に陥ってしまうと、いくら外からマッサージや整体をしても、根本的な解決にはなりません。
③「お茶やコーヒーじゃダメ?」よくある誤解と注意点

「毎日緑茶を1リットル飲んでいるから大丈夫!」
「コーヒーが好きで仕事中に何杯も飲んでいるよ」
このように仰るお客様が本当に多いのですが、実は「お茶・コーヒー・清涼飲料水」は、体の水分補給としてはカウントせず、場合によっては逆効果になることもあります。
A:カフェインの利尿作用に注意
コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、エナジードリンクなどに含まれる「カフェイン」には、強い利尿作用があります。カフェインを摂ると、身体は「入ってきた水分以上の尿」を体外へ出そうとします。
例えば、150mlのコーヒーを飲んだ場合それ以上の水分が尿として排出されてしまうこともあるのです。つまり、カフェインは飲めば飲むほど体が脱水していくという現象が起きます。
B:砂糖や添加物のリスク
ジュースや清涼飲料水やスポーツドリンクには大量の砂糖や人工甘味料が含まれています。これらを日常的に飲んでいると、血糖値が急上昇し逆に喉が渇く原因になってしまいます。また、内臓(特に肝臓や腎臓)に負担がかかり、疲労感の原因にもなります。
C:体に必要なのは純粋な「お水」
体の細胞や血液が求めているのは、カフェインや砂糖が混ざっていない純粋な「水」です。
水や白湯が理想的ですが、水が苦手な方は麦茶(ノンカフェイン)、ルイボスティー(ノンカフェイン)も水分補給としてカウントできます。
しかし、コーヒーや紅茶や緑茶やお酒やジュースは嗜好品として楽しむもので水分補給にはなりません。
日常のベースはあくまで「お水」か「白湯」にし、お茶やコーヒーは「お楽しみの嗜好品」として区別して摂るのが理想的です。
④整体効果を10倍高める!「正しい水の飲み方」5つのルール

「今日から水をたくさん飲むぞ!」と意気込んで、一気に1リットルの水をがぶ飲みする事はやめて下さい。一度に大量の水を飲んでも胃腸に負担をかけ、吸収しきれなかった分はそのまま尿として排出されます。
大切なのは「飲み方」になります。
水分補給に大切な5つのルールを実践してみてください。
A:1日に必要な水分量を知る
人間が1日に代謝によって失う水分量は、普通に生活しているだけでも約2.5リットル(汗、尿、便、呼気など)と言われています。
食事から摂取できる水分(約1リットル)や体内で生成される水分を差し引くと、1日に直接飲み物から摂るべき水分の目安は以下のようになります。
【1日の必要水分量の目安計算式】

目安としては体重(kg) × 30〜35 mlが理想的と言われています。
・体重 50kg の方 は約 1.5 〜 1.7 リットル
・体重 60kg の方は約 1.8 〜 2.1 リットル
・体重 70kg の方 は約 2.1 〜 2.4 リットル
となります。
まずは自分の体重に合わせた目標値を把握して摂取していきましょう。
B:水分補給は「ちびちび・こまめに」が鉄則
水分補給の基本は「コップ1杯(150〜200ml)を1日に7〜8回に分けて飲む」ことです。
喉が渇いたと感じた時点ではすでに体は「脱水状態」になってきています。
喉が渇く前に、ちびちびと点滴のように飲むのが最も吸収率が高く、胃腸にも優しい方法になります。
C:タイミングを決めて習慣化する
「水を飲むのを忘れてしまう」という方は、日常の行動とセットにして生活の中に水分補給を日常化していきましょう。
おすすめのタイミングは以下の7回になります。
- 起床時(寝ている間に失われた水分を補正・腸を温めて便意を促す効果があります)
- 朝食時
- 10時の休憩時
- 昼食時
- 15時の休憩時
- 夕食時・入浴前後(お風呂も汗をかくので水分補給は必須になります)
- 就寝前(睡眠中のドロドロ血を防ぐ効果があります)
このタイミングでコップ1杯ずつ飲めば、無理なく1.5リットル以上の水分補給ができますので、生活内に水分補給を取り入れていきましょう。
D:冷やしすぎず「常温」か「白湯」で取り入れる
冷たい水を一気に飲むと、胃腸が冷えて内臓機能が低下し自律神経のバランスが崩れてしまいます。内臓の冷えは、全身の血行不良やむくみの大きな原因にもなってきます。
基本的には「常温の水」か一度沸騰させて冷ました「白湯(40〜50度くらい)」を飲むのがベストです。特に朝一番の白湯は内臓を温めて、代謝のスイッチが入りやすくしてくれるため非常に効果的です。
E:施術を受けた当日は「いつもの1.5倍」飲む
整体やマッサージを受けた後は、硬くなっていた筋肉がほぐれ、蓄積されていた老廃物が一気に血液中に流れ出します。このとき体に十分な水があると、尿としてスムーズに老廃物を外へ排出できます。
しかし水が足りないと、老廃物が再び体内を巡り、「もみ返し(好転反応)」による怠さや頭痛が起きやすくなります。整体を受けた日は、いつも以上に意識してお水をたくさん飲んで下さい。
⑤あなたは大丈夫?「水分不足」セルフチェックリスト
「自分はちゃんと水を飲めているかな?」と不安になった方は、ぜひ以下のチェックリストを確認してみてください。
3つ以上当てはまる方は、筋肉や関節が渇いている「慢性脱水」の危険信号です。
・朝起きたとき、口の中がパサパサ・ネバネバしている
・1日の尿の回数が「5回以下」である
・尿の色が濃い黄色や茶色っぽい(透き通った薄い黄色が理想になります)
・便が硬く、コロコロしている
・夕方になると足がパンパンにむくむ
・肌が乾燥しやすく、カサつきや小ジワが気になる
・首や肩のコリがひどく、頭痛がすることがある
・夕方になると集中力が切れ、強い疲労感に襲われる
・普段飲むのは、お茶・コーヒー・清涼飲料水がほとんど
チェックリストの結果はいかがでしたか?
「あ、ヤバいかも…」と思った方もご安心ください。
人間の細胞は日々生まれ変わっています。今日からお水をしっかり飲み始めれば、
約2週間〜1ヶ月で血液や体液の質がガラリと変わり体の変化を実感できるようになってきます。
⑥水を変えれば、体が変わる!

今回は、整体師の視点から「水分補給の大切さ」について詳しくお話しさせていただきました。
最後に、大切なポイントをもう一度復習しておきます。
A:体の約60%、筋肉の約75%は水でできている
B:水分が不足すると筋肉が固まり、骨盤が歪み、関節も痛みやすくなる
C:コーヒーやお茶は水分補給ではなく「嗜好品」と考える
D:目標量は「体重×30ml」で常温の水か白湯を「ちびちび・こまめに」飲む
E:整体を受けた後は、老廃物を流すために意識して水を多めに摂る
「肩こりがツラいから湿布を貼る」
「腰が痛いからマッサージに行く」
もちろんそれらも大切ですが、まずはあなたの体の「土台」である水分環境を整えてあげる事も非常に大切になってきます。
それが痛みのない健康な体を手に入れる一番の近道かもしれません。
最高のセルフケアは内側から整えておく事が大切です。是非、お金もほとんどかからず、誰でも今日から始められる健康法「正しい水分補給」を試してみて下さい。
まずコップ一杯の常温のお水を飲んで、あなたの体が内側から潤い、軽やかで快適な毎日を送れることを心から応援しています。
※ 心臓病や腎臓病などの持病で医師から水分摂取の制限を受けている方は、主治医の指示に従って行なってみて下さい。
