毎日の生活で欠かせない水分補給ですが、実は水と自律神経には深い関係があることをご存じでしょうか?
自律神経は、血圧や心拍数、体温調節など、生命を維持するためのさまざまな働きをコントロールしています。
しかし、身体の水分が不足すると、血液の循環や体温の調節がうまくいかず、自律神経にも負担がかかり交感神経と副交感神経のバランスが崩れる原因になります。
今回は、水分不足で自律神経のバランスが崩れる原因や、自律神経バランスを維持するための正しい水分補給のポイントについて詳しくご紹介します。
朝起きて1杯の水で自律神経を整える

人間の体の60%は水分でできています。そのうち75%が細胞のなかに、残り25%は血液や リンパ液などに含まれています。
水は生命を維持するのに欠かせないものであると同時に自律神経のバランスにも深く関わっています。
水を飲むという行為によって、胃や腸の内臓の動きが適度に刺激され、副交感神経の働きが優位になり、その結果乱れていた自律神経のバランスが整えられます。
特に朝は交感神経優位な状態から交感神経が優位に切り替わる時間帯で、副交感神経の機能が低下しやすい状態です。この時、副交感神経の機能が大きく低下すると、朝からイライラしたり、いつまでたっても眠いままになってしまいます。
しかし、コップ一杯の水を飲むことで、腸の動きが活発になり副交感神経を刺激して過度な機能低下を回避し交感神経を優位にできます。
そうすることで、自律神経のバランスが整う他に、健康に重要な免疫力も高まって風邪などを引きにくい身体にしてくれます。
朝起きたときの身体は水分不足

私たちは日中仕事中や運動で汗をかきます。そして睡眠中にも呼吸や汗などによって、体外に少しずつ水分を失っています。
さらに、睡眠中は長時間水分を補給しないことが多いため、起床時には水分が不足しやすくなります。特に、寝室が暑い場合や寝汗を多くかいた場合などは注意が必要です。
身体の水分が不足すると、血液の循環や体温の調節の機能が低下し、朝から疲れている、いつまでも目覚めないことにつながることもあります。
そこでまだ眠った体を交感神経が優位になるように、朝起きたらコップ1杯の水を飲む習慣です。
起床後に適度な水分を補給することで、睡眠中に失われた水分を補い、身体の正常な機能に戻すことができます。
特別な飲み物を用意する必要はありません。普段飲んでいる水で十分です。
朝の一杯の水で期待できる5つのメリット

① 睡眠中に失われた水分を補給できる
朝の水分補給で最も大切なのは、睡眠中に失われた水分を補うことです。
身体の水分が不足した状態を放置すると、身体の水分量が減り体調不良につながる可能性があります。
起床後に適度な水分を摂ることで、身体の水分バランスを正常に保ちやすくなります。
② 血液循環を正常に保つ助けになる
血液には、酸素や栄養素を全身に運ぶ大切な役割があります。
水分が不足すると血液量が減少し、心臓や血管による循環の調節に影響することがあります。
適切な水分補給は、血液循環を正常に維持するために欠かせません。
ただし、水を多く飲めば飲むほど血流がよくなるわけではありません。
③ 自律神経による血圧調節を支える
自律神経は、血管や心臓の働きを調節し、血圧を一定の範囲に保とうとしています。
水分が不足すると、身体は血圧を維持するために心拍数や血管の収縮を調整することがあります。適切な水分補給は、こうした身体の正常な調節機能を支えるためにも大切です。
なお、水を飲むことで交感神経の活動や血圧が一時的に変化することも研究されています。そのため、水を飲めば必ず副交感神経が優位になり、リラックスできるというわけではありません。
④ 胃腸の働きを支える
水分は、食べ物の消化や栄養の吸収、便の状態を保つためにも必要です。特に水分が不足している場合は、便が硬くなり、便秘につながることがあります。
朝の水分補給とともに、朝食や食物繊維を意識することで、健康的な排便習慣をつくりやすくなります。
⑤ 朝の健康習慣を身につけやすい
朝起きたら水を飲むという習慣は、誰でも比較的簡単に始められる健康管理の方法です。
毎朝同じタイミングで水を飲むようにすると、自然と水分補給を意識するきっかけになります。
朝日を浴びたり、軽いストレッチをしたりする習慣と組み合わせるのもおすすめです。
朝の一杯の水の飲み方のコツ
朝起きたら軽くうがいをし、その後に常温のコップ1杯の水を飲むのがおすすめです。
勢いよく飲んだ方が腸への刺激が起こりやすくなり、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)のスイッチが入りやすくなり、スムーズな排便につながっていくでしょう。
緊張やイライラしたときに水を飲む理由
緊張やイライラ、パニックに陥りそうになったりしている時は、交感神経の機能が更に活性化されています。心拍数が高まりドキドキしたり、口の中が乾いたりした経験はありませんか?
そんなとき心と体を落ち着かせるためにおすすめなのが、コップ1杯の水をゆっくり飲むことです。水を飲むことで口の渇きを潤し、副交感神経を優位にして気持ちを落ち着かせるきっかけになります。
また、ゆっくり水を飲む理由としては、早かった鼓動や浅く早かった呼吸がゆっくりとなりやすくなり、緊張した気持ちを和らげてくれます。
ただし、水を飲むだけでは自律神経のバランスが整うわけではありません。
イライラしたときこそ、ゆとりのある時間を作りながら水分を補給し、心身をリラックスさせることを意識しましょう。
自律神経を整えるための正しい水分補給の手順
緊張やイライラを感じたときは、水をゆっくり飲みながら気持ちを落ち着かせる時間をつくりましょう。
① コップ1杯の水を用意する
常温の水や白湯など、自分が飲みやすい温度の水を150〜200ml程度用意します。
② 落ち着いた姿勢で座る
椅子に座り、肩や首の力を抜いてリラックスしましょう。
③ 水を少しずつゆっくり飲む
一気に飲み干さず、数回に分けて少しずつ飲みましょう。喉の渇きを潤しながら、気持ちを切り替える時間をつくります。
④ 水を飲んだらゆっくり呼吸する
鼻から自然に息を吸い、ゆっくり口から吐きましょう。これを3〜5回程度繰り返します。
⑤ 心身が落ち着く時間をつくる
ゆっくり水を飲み終えたらリラックスした時間を作り、身体の緊張が和らいだか確認しましょう。
大切なのは、水を飲むことだけで自律神経を整えようとするのではなく、水分補給とゆったりとした呼吸を組み合わせ、心と体をリラックスすることです。
朝の水は冷たい水(常温)と白湯のどちらがいい?

朝の水分補給では、冷たい水と白湯のどちらを選べばよいのでしょうか?結論からいうと、自分が飲みやすい温度の水を選んでいいと思います。
冷たい水には、口の中がすっきりして飲みやすいというメリットがあります。一方、白湯や常温の水は、冷たい飲み物が苦手な方でも取り入れやすいでしょう。
「白湯を飲むと自律神経が整う」「冷たい水は自律神経に悪い」といった話を耳にすることもありますが、温度だけで自律神経のバランスが整うわけではありません。
また、白湯に特別なデトックス効果があると断定することもできません。
意識するべきは水の温度にこだわりすぎず、自分の体調に合わせて適切な量をゆっくり飲んで心と体を落ち着かせることです。
自律神経を整えるためには1日を通した水分補給も大切

朝に水を飲むことは大切ですが、1日の水分補給を朝だけで済ませることはできません。身体からは、尿や汗、呼吸などを通して常に水分が失われています。
そのため、日中もこまめな水分補給を心がけましょう。
特に、次のようなタイミングでは水分が不足しやすくなります。
- 朝起きたとき
- 外出や運動の前後
- 入浴の前後
- 汗を多くかいたとき
- 就寝前
必要な水分量は、年齢や体格、運動量、気温、食事内容などによって異なります。
一般的には、喉の渇きや尿の色なども参考にしながら、水分不足にならないよう意識しましょう。
ただし、心臓や腎臓の病気などで水分制限を指示されている方は、医師の指示を優先してください。
水をたくさん飲めば自律神経が整うわけではない
健康のためによいからといって、水を必要以上に飲むことはかえって身体の不調をきたす引き金になる可能性があります。
短時間に大量の水を飲むと、血液中のナトリウム濃度が低下する「低ナトリウム血症」を引き起こす危険性があります。
また、水を飲むことで交感神経と副交感神経のバランスの反応が変化することはありますが、必ずしもリラックス状態になるわけではありません。
自律神経の機能をうまくコントロールするためには、水分補給だけでなく「質の良い睡眠」や「バランスのいい食事」、「適度な運動」や「ストレス発散」などを総合的に見直すことが大切です。
水は多く飲むほどよいのではなく、身体に必要な量を適切なタイミングで補給することが重要なのです。
朝の水分補給と一緒に自律神経を整える生活習慣を

自律神経は、私たちの生命活動を支える大切な神経です。
そのため、正しい生活リズムをつくり、自律神経の正常な機能をさせることで心と体の健康につながるでしょう。
例えば、毎朝なるべくいつもと同じ時間に起床し、ゆっくりコップ1杯の水を飲み、太陽の光を浴びる習慣をつくってみましょう。
さらに、栄養バランスのよい朝食や軽い運動を取り入れることで、活発で充実した1日を始めやすくなります。
無理にすべての習慣を変える必要性はありません。まずは「朝起きたら水を飲む」という習慣からまずは始め、無理なく続けていきましょう。
まとめ|朝の一杯の水と自律神経の関係6つのポイント
- 朝の水分補給で身体の水分バランスを整える
睡眠中に失われた水分を補いましょう。 - 水分不足は自律神経の働きにも影響する
血圧や心拍数、体温調節を正常に保つことが大切です。 - 水は常温でも白湯でも構わない
自分が飲みやすい温度を選びましょう。 - 朝はコップ1杯を目安にゆっくり飲む
一度に大量の水を飲む必要はありません。 - 緊張したときは水分補給と休息を組み合わせる
ゆっくり呼吸しながら気持ちを落ち着かせましょう。 - 水分補給だけでなく生活習慣も整える
朝日、食事、運動、睡眠を意識しましょう。
朝の一杯の水は、身体の水分不足を補い、自律神経の正常な働きを支えるための手軽な健康習慣です。
毎日の小さな積み重ねを大切にし、心も体も健康になりましょう。
志木市の整体院で自律神経が整います


