母乳とミルク混合

産後のママさんに「すでに母乳とミルクの混合栄養でなのですが、大変なのでミルクだけにしたい」と相談されました。

ママさんの体力や母乳の出具合にもよりますが、そのバランスって難しいですよね。

今回は母乳とミルクのバランスについてお話ししていきます。

授乳は疲れる

母乳は少しでもすごい力があります

赤ちゃんが泣くたびに授乳をし、そのうえにまたミルクを作って…。混合栄養は本当に大変です。

でも、母乳はたとえ少しでも、赤ちゃんの成長にすごい力を発揮しているのです。まず母乳の中には、様々な生きた栄養が入っています。その1つが免疫です。

たとえ、初乳を飲ませたというだけでも、そこに含まれる豊富な免疫が、細菌やウイルス、アレルゲンの侵入を防いでくれます。

母乳の免疫力

1年過ぎると母乳の栄養はなくなる?

たまに聞くのが「1歳を過ぎたら母乳は栄養がなくなる」などと聞きます。しかしそんなことはありません。初乳よりは薄くなるものの、その時に必要な免疫が含まれています。

ミルクも研究が進み、鉄分やカルシウム、DHA、オリゴ糖など必要な成分が添加されるようになりました。しかし、それらが効率よく吸収され胃にも優しいという点では、母乳に勝るものはありません。

授乳での刺激はホルモンを分泌させる

もう一つ、おっぱいを吸う刺激は母体にも赤ちゃんにも、大切な ホルモンを分泌させる働きがあります。

母体にとっては子宮を収縮させて、産後の回復を早める、ストレスを軽減して気分の落ち込みを防ぐ、などの効果があります。赤ちゃんにとっては、胎便を完全に排出させるという効果があります。

授乳でホルモン

母乳とミルクを無理なく続け離乳食へ

こういったことから考えても、たとえ混合と言っても、母乳を与えるのにはすごい力があるということが分かってくると思います。

おっぱいを無理なく続けながら、生後6ヶ月から8ヶ月でミルクを離乳食に切り替えていくという発想が大切です。

離乳食

母乳でのメリットとは

・母乳栄養児は突然死症候群が少ない
・豊富な栄養と免疫
・産後の回復
・胎便を排出
・気分の落ち込みを軽減
・経済的である

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