
ソフロロジー法は単なる出産法の一つではなく、確立した産前教育法を持ってるのが特徴です。
出産のイメージトレーニングを大切にし、その効果を高めるための音楽やエクササイズ(体を鍛えるのではなくリラックス感を身につける)も取り入れています。
今回はそのソフロロジー式分娩法を紹介していきます。
ソフロロジー式分娩法は特別ではない
ソフロロジー式分娩法は特別なテクニックがあるわけではありません。イメージトレーニングの基本は赤ちゃんを思う気持ちです。そして「陣痛は赤ちゃんが生まれるのに最も大切なエネルギーだから、赤ちゃんと一緒に乗り切ろう」というプラスのイメージを持つことです。
決して痛くないわけではありませんが、陣痛を「辛くて嫌なもの」から「赤ちゃんとの出会いが近づいている道程」と切り替えることによって、不安や恐怖が軽減され痛みはそのまま出産の喜びに変わっていくのです。
これをソフロロジーでは「痛みを切り替えるスイッチを入れる」といいます。そしてリラックスできると、お産がよりスムーズに進みます。

ソフロロジー式呼吸法とは
ソフロロジー式呼吸法では陣痛の間「フーッ、フーッ」と、ゆっくりと深い息を吐き、そこに意識を集中させることで痛みを和らげることができます。
陣痛は子宮の収縮を痛みと感じているのですが、そこから気をそらすには自分の意思で動かせる唯一の内臓…肺をコントロールするのが効果的なのです。そうやって呼吸に集中していると、赤ちゃんは子宮の収縮に合わせて産道を進むため、無理にいきむこともなくなってくるといわれます。
陣痛の見通しとして、周期的にくる強い痛みは最高でも50秒ほど程度しか続かず、その後に必ずくつろぎの時間が来るというイメージをしておくことも、痛みをコントロールしたりする効果があります。ソフロロジーに限らず大切なことは、母子の持つ力が最大限尊重され発揮されるような出産方法であるべきだということだと思います。
