
身体にある筋肉はいったい体の何%あるのか?そして筋肉が動くメカニズムについて解説していきます。
筋肉は身体の何%あるのでしょうか
筋肉を重さで表すと、30歳ぐらいまでの男性は体重の40%から45%が筋肉です。女性は35%から40%程度です。体をうまく動かすためには、端の方に大きな筋肉があるのは統計上よろしくないので、体の中心に近づくほど筋肉が大きくなり、末端に行くほど小さくなります。
そして、大きな筋肉が動きの原動力となり、小さな筋肉が末端に力を伝えています。筋肉の働きの方向性としては、内から外へというのが原則です。その動きを神経が調節しています。

筋肉を動かす運動は中枢神経
運動というのは複雑ですから、あらかじめ用意されたプログラムに従って動くだけでなく、外界からの情報を常にフィードバックする必要があります。
動作の途中で何かが起きた時、すぐ危険を回避したり、代わりのプログラムに切り替えなければいけないこともあります。筋肉から戻ってくる感覚信号をフィードバックしながら、中枢神経が動きをコントロールするわけです。

無意識に動く動きは反射といいます
中には中枢神経とは無関係に、感覚神経のフィードバックで起こる運動もあります。いわゆる反射ですね。
こうしたケースも含めすべてを絶妙に調節しながら人間は運動しています。

運動の大まかなプログラムは大脳の中でつくられる
運動のプログラムは自然に出来るものではなく、プログラミング作業が必要です。立ったり、座ったり、歩いたり、走ったりという日動動作は、赤ちゃんの頃からその動作をすることで徐々にプログラムされます。
自転車も最初は上手くなれませんが、一度乗れるようになると乗れなくなる事はありませんよね。日常生活、生命活動に密接に関係した連動であればあるほど、一度定着すればそのプログラムは消えないのです。

間違った動きのプログラムは戻すのは大変
先ほど運動のプログラムは大脳の中でつくられるとお話ししましたが、そのかわり基本的な動きであるほど一度間違った形で定着すると、それを直すのはとても大変なのです。
いわゆる癖になってしまうと、簡単には治らないのです。つまり、初回のプログラムが非常に大切になります。だから基本を大切にしましょうということなのですね。
脳というのは出力依存型の器官と言われています。プログラムした情報を出力した時に初めて学習効果が生まれます。スポーツなので、頭で考えてうまくやろうとしても、最初はなかなか出来ません。
「うまくやった」という体験を繰り返していくことで、良いプログラムが出来上がっていくのです。それが練習ということになりますね。