
イーバランス整体の患者さんで、妊娠中に鼻血や歯茎の出血で悩んでるママさんがいました。
産後10ヶ月のお子さんがいますが、妊娠中から体調は特に異常もなく、自然分娩できたのですが、妊娠後期に入ってから月に1~2回程度で少量ですが鼻血が出ていました。同時期ぐらいに歯を磨くと、歯茎から出血することもありました。
妊娠中に白血病やエイズなど、一通りの血液検査を受けましたが、特に異常はありませんでした。出産すると、パタリと出血がなくなり、今は全くないので産後は病院には行っていません。ですが、2人目を産む時も心配との相談です。
今回は妊娠中の鼻血や歯茎の出血について解説していきます。
妊娠中の鼻血の原因とは
妊娠中は末梢神経の血管が拡張することなどによって、鼻血が起きやすくなる傾向があります。月に1~2回程度ですぐに止まるようでしたらまず心配はないそうです。
しかし、出血が毎日のように出て止まりにくかったり、以前からアザができやすいといった症状がある場合は注意が必要です。出血が止まりにくい疾患の代表的なものは、血友病ですが、それに類似した血液の凝固に異常をきたす疾患にはいくつかの種類があり、程度の軽い珍しいものが 妊娠まで見過ごされてきた可能性がないとは言えないからです。
一通りの血液検査で異常なしとのことですので、この点についてはご心配にならなくて良いと思われます。

妊娠中の歯茎の出血の原因
また、妊娠中は各種の口腔疾患が発生しやすい時期でもあります。つわりによって、口腔の衛生が不十分でなくなる、妊娠によってホルモンの状態が変化するといったことが原因ですが、その代表的なものに「妊娠性歯肉炎」という妊娠性エプリースがあります。
妊娠性歯肉炎は、歯の周囲組織に炎症性の変化を起こし、発赤が見られます。妊娠性エプリースは、皮肉部分にできる赤色の腫瘤で、どちらの症状も出血しやすいのが特徴です。

妊娠中の鼻血と歯茎の出血の予防
分娩後には軽快することが多いと言われていますが、妊娠前に受診し歯周病のチェック や 歯石の除去を受けておかれると、妊娠中の鼻血と歯茎の出血の予防につながり安心です。
