母乳が出ない、出すぎる

出産して母乳で育てたいと思っているママさんは多いはずです。
しかしなかなか母乳が思うように出ない人は多いです。
まだ入院中に習った乳房のマッサージをしてもあまり効果が出ない方もいます。
そんな出産後のママさんの悩みにお答えします。

母乳で赤ちゃんを育てたいのに母乳が出ない…

イーバランス整体院にご来院いただいている患者さんの中で、絶対に母乳で育てようと思っていたのに、母乳がほとんど出ないというママさんのお悩みをたくさん聞きます。 

出産したら赤ちゃんは、なるべくなら母乳で育てたいですよね?

母乳が分泌されるようはかなりの個人差があることも事実です。
そして、母乳の分泌は自分の体のことでありながら、なかなか自分の思い通りにはならないのも事実です。
水分摂取やバランスの取れた食事を心がけることは大切ですが、何もしなくても母乳が出すぎて困っているという方もいいれば、マッサージや食事の内容など、色々工夫してみても思うように母乳出ないという方もいます。

しかし、マッサージは、自分で行うのは意外と難しく、十分な効果があがらない場合もあるので、乳房の管理を行っている産科の外来で、助産婦さんによるマッサージを受けてご覧になるといいでしょう。

最近は育児書や、育児雑誌の記事の内容に母乳の良さを強調するものが多く、それらを読むと、母乳が出ないことに余計に焦りを感じてしまうことがあるかもしれません。

母乳に含まれる感染防御因子

母乳に含まれる感染防御因子とは、主として「初乳」に含まれるものです。
この感染予防因子の成分に利点があることは事実ですが、現在の母乳推進の流れの背景には、1970年頃の人工栄養の方は評価からおこった、「母乳栄養率の低下」に対する反省という経緯もあるのです。

当時の粉ミルクの内容が急速に進歩したこともあって、母乳で育てる努力を全くせずに、安易に粉ミルクに切り替えるという風潮があったため、それではいけないという「母乳推進運動」が繰り広げられるようになったのです。

いくら努力しても母乳が足りない

母乳が出ない

母乳を出すためにいくら努力しても、母乳が足りないというママさんはたくさんいます。
そういう方が、「何が何でも母乳出なければ」と思い込んでしまうと、精神的に追い詰められてしまうことがあります。
これは赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、良くはありません。

出産直後の一週間ほどの間後で、少しでも母乳が与えられれば、初乳に含まれている赤ちゃんにとって重要な免疫物質は、十分に赤ちゃんに伝わります。
離乳食開始や病気の際に薬を飲ませる必要がある場合に備えて、哺乳瓶に慣れさせておくのも悪いことではありません。
生後の発育は、母乳でも粉ミルクでも差は認められないという見解は、小児科では一般的です。

頑張ってみても母乳が足りなければ、必要な時にミルクを足してもかまわないと割り切って考え、明るい気持ちで赤ちゃんに接した方がずっと健康的であると思われます。 

母乳が出すぎて困っているママさんの解消方法とは?

母乳が出なくて悩んでいるママさんと対照的に、母乳が出過ぎて悩んでいるママさんもとても多いです。
今回は母乳が出すぎて困っているママさんの解消方法を説明していきます。

夜中に胸が張りすぎて乳房が痛むので母乳の出を抑える方法とは

母乳が出すぎる

母乳が足りないためにいくら努力してもうまくいかない人達にとっては、母乳が出過ぎて困るというのは、うらやましいような話ですが、ご本人にとっては大変な毎日だと思います。
ただ、この時期の赤ちゃんは、母乳が主な栄養源になっている時期ですから、できるだけ上手に管理して、順調に授乳が続けられるようにしたいものです。

乳房には数箇所に乳腺があり赤ちゃんが吸うと比較的すぐに空になるものと、乳汁が外に出にくくて中に溜まりやすいものとがあります。

母乳の量が多いお母さんのお乳を赤ちゃんが吸うと、よく出る乳腺が空になった段階で、赤ちゃんが満腹になってしまい、出にくい乳腺の乳汁はいつも残ってしまうことになります。
そこが乳腺炎になってしまうのです。出にくい乳腺は、病院でおこなう助産婦さんのマッサージで絞ることができますが、ご自分ではなかなか絞ることができないのが普通です。

そこで、授乳の前に出やすいほうの乳腺を自分で搾った後、赤ちゃんに授乳するという方法を試されてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの吸う力は結構強いので、出にくい乳腺を空にすることができます。

また夜間の胸の張りは、「夕方から水分摂取を控える」、「入浴後に丁寧に冷やす」といった工夫で軽くなることがあります。
離乳食が本格的になり、授乳間隔が空くようになると、次第にお乳の張りも落ち着いてくることが多いので、それまでは、たくさんの母乳が出るのは幸せなことをと考えて明るい気持ちで頑張りましょう。

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