パーキンソン病-1

パーキンソン病とは…

パーキンソン病は、 国内では10万人に100~150人が発症すると言われている手の震え・動作や歩行の困難など、運動障害を示す、進行性の神経変性疾患です。
進行すると自力で歩くことも困難となり、車椅子や寝たきりになる場合があります。40歳以上の中高年の発症が多く、特に65歳以上の割合が高い。

錐体外路症状を呈し、アルツハイマー病と並んで頻度の高い神経変性疾患と考えられています。日本では難病(特定疾患)に指定されています。本症以外の変性疾患などによりパーキンソン様症状が見られるものをパーキンソン症候群と呼びます。

昨今では大ヒット映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズへの主演で一躍トップ俳優になり、その後も順調に俳優活動を続けていたマイケル・J・フォックス(55)。しかし1990年頃からパーキンソン病の兆候が見られるようになり、数年後には第一線を退かざるを得ない状態に陥っています。

大阪大などのチームが発表した パーキンソン病の物質は?

手の震えや体のこわ張り、遅い動きなどの症状が表れる神経難病「パーキンソン病」患者の脳脊髄液(のうせきずいえき)から、脳内に蓄積して病気を引き起こす物質を検出できたと、大阪大などのチームが発表した。脳脊髄液を背中から注射器で採取し、脳内の原因物質の量を推定できるようになったという。重症度の評価や治療薬を開発する際の指標として役立つと期待される。

パーキンソン病は国内では10万人に100~150人が発症する。患者の脳内では、たんぱく質「α―シヌクレイン」が異常な構造になった「凝集体」が蓄積し、神経がダメージを受けている。解剖検査などから、蓄積量が多いほど重症であると分かっている。
 凝集体の量が分かれば診断に役立つが、脳内の量は直接は調べられず、脳脊髄液からの検出方法も確立していなかった。
 研究チームは、脳脊髄液内の微量な凝集体を超音波で増幅し、一定量に達する時間から液内の量を推定する方法を開発した。患者33人で調べたところ、重症と診断されている患者ほど液中の凝集体の量が多い傾向があった。
 パーキンソン病の早期発見や、原因物質を壊す薬の候補の有効性の判定などで活用が想定される。阪大の望月秀樹教授(神経内科学)は「これまで研究されていた手法では検査に5日かかるが、新しい方法では10時間に短縮され、人件費などのコストも大幅に削減できる。脳脊髄採取の負担を考慮しても有意義だ」と説明する。

毎日新聞

パーキンソン病の危険因子と保護因子

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危険因子・保護因子として報告されたものには、以下のものがあるがあるが十分な知見が蓄積されているとはいえない。これらは疫学的な研究報告であり、パーキンソン病発症との因果関係があるのかはわかっていないものも多く、また相反する結果の報告も少なくない。
危険因子
加齢: ほぼすべての研究で高齢になるほど有病率は高くなり、発症率も60から70代が最も高いとされる。
性: 上記のとおり、男女どちらが発症しやすいかは報告が分かれており断定されていない。
居住場所: 都市部に比べて農村部に多いとする報告と、差がないという報告があり断定されていない。
除草剤・殺虫剤への曝露: パラコート・ロテノン・有機塩素剤などが報告されている。
金属への曝露: マンガン、銅、鉛、鉄など。
ライフスタイル: 偏食、飲酒・喫煙をしない、無趣味、仕事中心、無口・内向的で几帳面、など…
食事: 動物脂肪、飽和脂肪酸の摂取。総脂肪や総コレステロールについては意見が分かれている。
井戸水摂取: 危険因子とする報告が多いが、保護因子とするものもある。
頭部外傷・その他の合併症: 頭部外傷は危険因子とする報告がある一方、否定的なものが多い。
保護因子
食事: ビタミンC、ビタミンE[、ナイアシンなど抗酸化作用を持ったビタミン類。ビタミンD (食事摂取量ではなく、血清ビタミンD濃度の差による報告)。
喫煙: 批判はあるが、喫煙が保護作用を持つとする報告は古くから多数ある。
コーヒー(カフェイン): 喫煙同様多くの報告がある[23]。カフェインに保護効果があると考えられる。
非ステロイド性抗炎症薬: イブプロフェンが効果的だという報告が多く、アセチルサリチル酸(アスピリン)とアセトアミノフェンの効果については否定的とされる。

フリー百科事典『ウィキペディア

パーキンソン病の起きるしくみ

運動のしくみを調整するような働きを担うドパミンが減少することで、動きが遅くなったり、体の緊張が高くなったりします。

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