腰痛の原因

「腰」は、文字通り、肉体の要です。「話の腰を折る」などの表現があるように、物ごとの大事なポイントです。
一方、「腰くだけ」「逃げ腰」など、物事を押し通す意気、がんばり、などの意味もあります。
それが転じて、もものねばりを意味するようになったのです。そういえば、
「この蕎麦は腰があっておいしい」などでも「腰」は使われますね。
どちらにしろ、腰が悪いとがんばりがきかない事は確かです。
イーバランス整体院のご来院頂いている患者さんの中でも腰痛でお悩みの方は非常に多いです。
今回は.、その腰痛の原因と治し方について解説していきます。

腰痛1-1

四本足から二本足へ進化した為、腰痛のなるのは人間の宿命?

人間は四本足から二本足へ大いに進化し、骨盤の位置、肩甲骨の位置は変化しましたが、背骨の構造はあまり進化しませんでした。

現代人の誕生!哺乳類の中で人間だけが二本足で立 ちました

腰痛1-2

腰痛で、お医者さんに行かないまでも、自分なりに、あれこれ腰痛のケアをしている方は多いと思います。
ところで「腰痛は人間だけが患う宿命の痛み」だと、とてもよく言われています。それはなぜでしょうか?
その理由を詳しく説明していきます。それには人間進化の歴史に触れなければなりません。

今から約400万年前、猿の仲間から直立歩行する猿人が現れ、その240万年後、すなわち、今から168万年前に人類の直接の祖先である猿人が出現しました。

ずいぶんと遠い昔のように思えますが、哺乳類が誕生した約2億5000万年前で、その哺乳類が恐竜にとってかわったのが約6500万年前ということを考えると、現代人の誕生など、生物進化の歴史から見ると、つい最近のことで短い歴史です。

その比較的短い期間に、人間の脳は大きさといい、機能といい、大いに発達したのですが、 背骨はというと四足歩行で歩いてた頃の構造からあまり進化しないまま、今日に至っているのです。

人間の背骨の役割は、建造物の梁から大黒柱の役割へ

もともと背骨は、四本の足で歩く動物にとって、頭や内臓の重みを支える大事な「梁」でしたが、立って歩くようになったら人間の背骨は「梁」から大黒柱になりました。
大黒柱といっても背骨は一本の骨ではなく、椎骨という複雑な形をした骨がいくつも連結してできており、これが柔軟に動くところに、建物の柱とは大きな違いがあります。

東京の上野にある寛永寺の五十塔が、関東大震災でも倒れなかったの見て、日本で初めての高層ビルの構造を思いついたという話があります。
大黒柱はある程度の揺れにたわむくらいが、建造物全体としては強くて安定感があるそうですが、それにしても人間の大黒柱は、前後左右よく行きます。おまけに、ねじれるような動きも可能です。

しかも大黒柱も、その根本が建物のようにしっかり大地に埋め込まれているのなら安心でしょうが、人間の大黒柱は、二本の足に支えられた骨盤の、その上にそびえているようなもので、ある意味ではとても不安定と言わざるを得ません。

その上、骨盤は、四足動物の名残で完全には上を向いていません。未練がましく?中途半端に傾いたままになっているので、そこからそびえる背骨が無理に後ろに反り返って直立を保とうとしているのです。このことが後々、に人間の腰痛の原因の一つにもなるのです。

腰痛1-3

高度文明を手にしましたが、二本足で歩くのは難しく腰痛になりやすくなりました

二本の 足といえば、これだけ科学が進歩した時代でも、人間の様に、二本足で動く二足歩行ロボットが誕生したのは、つい最近のことです。
テレビのニュースやネットで、踊っているロボットやバック転する映像を見た方も多いと思います。

二本の足で動くと言っても、人間とは違って背骨の動きが悪い構造で、まだまだ人間のように自由自在に動くというわけにはいかず、本物には到底及びません。それほど二足歩行とは難しいのです。

重い頭や胴体を支えて自由に動かすにはには、重心バランスなどを瞬時的にコントロールしなければならず、複雑なメカニズムが必要だからです。何しろ人間は、頭と胴体を支えながら背骨が前後左右に動くわけで、構造的にもよほど複雑でないとうまくいきません。

複雑な構造は、いったん不具合が生じると、その障害も複雑になります。どこかにちょっとした歪みが生じても不調の原因となるのです。このように、立って歩く人間は、高度な文明を手にした代わりに、腰痛というやっかいな痛みも背負いこんだのです。

バランスをとる

なぜ腰痛が多いかと言うと現代の多くの腰痛は生活習慣が原因です

今となっては昔の人と数字では比べられませんが、それにしても多くの現代人が腰痛に悩んでいます。それは何故なのでしょうか?皆さんと一緒に考えていきましょう。

それには、腰の構造や機能を理解するのが近道です。そうすれば当然多くの腰痛の原因が、現代人の生活習慣にありそうだとわかります同時に、腰痛の治療や予防に必ず役に立つと思っています。

腰痛を知るにはまず背骨をを知りましょう

背骨は髄液を入れる容れもので、一本の骨からなるのではなく、複雑な形の骨がつながっています。 

脊柱の動きは前後左右に動き回転もする頸椎と腰椎

背骨は正確には脊柱と言います。先ほども述べましたが的中は決して日本の方言ではなく、椎骨という複雑な形の骨が後で上から下までズラリと連なった構造をしています。

首の部分は頸椎と呼ばれる7個の椎骨、背中の部分は胸椎と呼ばれる12個の椎骨、腰の部分は腰椎と呼ばれる5個の椎骨からなり、その他に骨盤の真ん中にある仙骨や俗にいう、尾てい骨と言われる尾骨があります。

胸椎はの骨と連携して肺や心臓を包んで保護するかどのような構造(これを胸郭と言います)をしているので、それほどの動きがありませんが、頸椎と腰椎は、前後左右の動きに加えて回転までするので、脊柱は全体としていろいろな動きが出来るのです。このように、脊柱は身体の中心にある支柱という役割が第一ですが、同時に、「脊髄を入れる入れ物」という面も忘れてはいけません。

椎骨は指輪?宝石の部分が椎体で、リングの部分は椎弓です。

ひとつの椎骨をごく簡単に猫くと、下の図のようになります。頚椎や胸椎、腰椎、それぞれ大きさやそのバランスに違いがあるものの、基本的には同じです。わかりやすく言えば、指輪のような構造で構造されていて、宝石部分とリングの部分から成り立ちます。
指輪がはめられた指が脊髄に相当しています。そして、この指輪がずらりと並んだもの全体が脊柱で、連結したリングが作り出す長いトンネルを脊柱管と言います。この脊柱管の中には硬膜という袋に包まれた脊髄が通っているのです。

椎間板

背骨の連結器は丸い座布団のような椎間板という組織から成り立ちます

では、このたくさんの椎骨を連結させているものは、なんでしょうか?
まず、椎体をしっかりつなぎ合わせているものとして、椎間板という比較的柔らかい組織がありますが、これは丸い座布団のようなものです。
座布団の袋に当たる部分は、という比較的しっかりと分厚い組織で、中身の面に相当するのは髄核と呼ばれる軟骨です。この椎間板が外からの衝撃を吸収するクッションの役割を持つと同時に、背骨に柔軟性を与えてます。

椎間板