腱損傷の原因、治療方法

指の腱の断裂には、開放性の断裂と皮下断裂があります。『開放性断裂』の場合は早期に 一次縫合を行うのが原則です。

挫滅など断端の損傷が激しい場合は、腱移植手術や腱移行術を行います。『皮下断裂』では一次縫合は困難な場合がほとんどですので、やはり腱移行術や腱移植術を行います。

今回は、その指腱損傷の原因や症状、検査方法や診断方法、手術方法や治療方法を説明していきます。

指の腱損傷|原因や症状

指の腱損傷の原因や誘因とは

・開放性の断裂は、包丁ナイフなどによって腱の切断に伴うことが多いです。

・皮下断裂は腱の変性が基盤にあります。長拇指伸筋腱断裂は、橈骨遠位端骨折後にしばしば発生します。

・関節リウマチでは骨膜炎によって腱の変性が起こり、小指固有伸筋、総指伸筋などが皮下断裂を起こしてしまいます。

指の腱損傷の症状や所見は

・関節の可動運動は保たれていますが、自動運動ができなくなります。

・DIP関節の屈曲が不能であれば、深指屈筋腱が断裂しているなと、運動の観察によってどの腱が断裂しているか診断が可能です。

指の腱損傷の症状

指の腱損傷の検査方法、診断方法、分類は

病歴の聴取、創の状態や運動の観察により、ほとんどの場合は診断が可能です。画像診断は困難ですが、皮下断裂の場合はエコー、CT、MRI が診断の補助となることもあります。

屈曲腱断裂の診断

A:指の屈筋腱

屈曲腱断裂の診断1

B:深指屈筋腱断裂の診断=PIP 関節が自動屈曲可能かを見ます

屈曲腱断裂の診断2

C:浅指屈曲筋腱断裂を診断=検者が他の指を進展位に保持し、患指のPIP関節の自動運動が可能かをみます。

屈曲腱断裂の診断3

指の腱損傷の手術方法・治療方法は

状況、状態により手術方法や治療方法は変わります。

指の腱損傷の症状や状態の対処方法をご覧下さい。

指の腱損傷の腱縫合術

・開放性脳損傷の場合なるべく早期に一次縫合を行うのが原則です。

指の腱損傷の腱移植術、腱移行術

・断裂部の挫滅が強い場合や、断裂から時間がたってる場合には、腱の一次縫合が不能です。
その場合には腱移植術や腱移行術を行います。

・皮下断裂でも一次縫合は困難であるので、やはり腱移植術や腱移行術を行います。

指の腱損傷のマレット指(槌指)に対する治療

・マレット指(槌指)は指のDIP関節部での伸筋腱皮下断裂です。指先にボールが当たった時なのに発症して、DIP関節の自動伸展が不能になってしまいます。

・原則的に保存療法を行います。シーネやスプリントにより、6週以上固定することが必要です。

マレット指の治療