大腿骨すべり症

大腿骨頭すべり症とは、思春期に大腿骨付近の成長軟骨板で離開が起きて、骨端が大腿骨の頸部に対して後方に転位する状態の疾患の事を言います。

股関節の痛みと、股関節の可動域に制限( 動きが狭くなる)を生じます。

大腿骨すべり症の原因

大腿骨すべり症になる原因や誘因は?

思春期(10歳代前半)の男児に多く見られます。

肥満児に多く見られ、しばしば両側性であることから、何らかの内分泌異常の関与が考えられています。

大腿骨すべり症になる原因や誘因

大腿骨すべり症の症状や臨床所見について

急性例としては、多くの場合は外傷をきっかけに大腿骨すべり症が発症します。強い股関節痛を生じます。

慢性例としては、股関節痛、大腿痛あるいは、膝関節痛を訴えることが多いです。 運動や部活、激しいスポーツなどによって、痛みがさらに憎悪することもしばしば見られます。

大腿骨すべり症の検査方法、診断方法、分類について

大腿骨すべり症の検査方法、診断方法

・大腿骨すべり症の検査方法…単純X線検査で骨端核の位置を確認します。

・大腿骨すべり症の検査方法…正面画像で内側に入っているものを大腿骨すべり症(トレソーワン兆候)と診断されます。

高度の大腿骨すべり症では、股関節を屈曲すると、自然に下肢が開排していくために、患部側の大腿前面をお腹につけることができなくなります。これをとドレーマン徴候と言います。

・大腿骨すべり症の分類…経過によって急性型慢性型慢性の経過中に急性悪化が起きた頃に分類されます。 

大腿骨頭すべり症の治療方法|中等度と高等度の治療法

・中等等の場合…大腿骨の滑りの程度が中等度(後方傾斜角度30°)以下であればピンニングを行って、大腿骨の頚部と骨頭をそのままの位置で固定する手術を行います。

・高等度の場合… 高度の大腿骨すべり(30°以上)がある慢性型では、大腿骨近位部での骨切り術が行われます。

大腿骨頭すべり症の治療方法